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シャカ・ウェア× Odoo: 家族の絆とイノベーションで実現したストリートウェアの大躍進

所在地/地域: カリフォルニア州ロサンゼルス、テキサス州ヒューストン
業種: アパレル・ストリートウェア 
導入アプリ在庫会計経費 、 製造 
移行前のソフトウェア: QuickBooks, Microsoft Word/Excel
会社規模: 100名
ホスティングタイプ: Odoo.sh


かつては電話で注文を受け、QuickBooksやExcelで在庫を管理していた――そんな手作業中心だった小さな企業がヒューストンに新本社を構え、バッド・バニーが『トゥナイト・ショー』で着用するほどの人気ブランドへと成長を遂げた変革のきっかけとは何だったのでしょうか?その答えは、情熱、革新、そしてファッションへの先進的なビジョンです。そして、この成功を支えた中心的な存在がOdooでした。Odooは、業務の拡張とブランドのビジョンの実現において、不可欠な役割を果たしたのです。

シャカ・ウェアは、2000年代初頭、ロサンゼルスで設立され、ストリートウェア市場において「丈夫で高品質なTシャツ」へのニーズに答えるかたちで誕生しました。創業者のサム・パークさんは、 日常使いに耐えながらもスタイリッシュなアパレルを作りたいというビジョンから、ブランドを立ち上げました。当初は小規模なオペレーションから始まりましたが、その品質とスタイルが評価され、ストリートウェアコミュニティの中で急速に人気を獲得。今ではアーティストやアスリート、クリエイターたちの定番ブランドとして定着しています。

2010年、創業者サム・パークさんの息子であるユージン・パークさんが家業に加わりました。彼はトイレ掃除を含む現場作業からスタートし、まさにゼロから業務を学び始めました。もともとはプロゴルファーを目指していたユージン氏ですが、自身の限界を感じて別の道を模索する中、父親であるサム氏から声をかけられます。「うちで働いてみないか?」この一言が、彼の新たなキャリアの出発点となりました。

ハーバード大学でコンピューターサイエンスの学位を取得していたユージン・パークさんには、ファッション業界での経験はありませんでした。しかし彼は、現場での経験を重ねながら会社のあらゆる業務を学び、着実にステップアップしていきます。そして2014年には、弟のジョン・パークさんがセールスおよびマーケティング部門の責任者として加わり、シャカ・ウエアは次なる成長フェーズへと突入します。ユージンさんはオペレーションとテクノロジーを、ジョンさんはブランドのクリエイティブ戦略を担当。それぞれの強みを活かしながら、兄弟はシャカ・ウエアをグローバルブランドへと成長させました。


「当初は、ウェブサイトさえありませんでした。 そこから私はECと業務改善に注力し、弟はクリエイティブ面の強化を担いました。 試行錯誤の連続でしたが、お互いの強みがうまく機能し成長してきました」

ユージン・パーク
シャカ・ウエアCEO

シャカ・ウエアは、地道なリサーチと製品開発を重ねながら、商品ラインやデザインの試行錯誤を続けてきました。 数々のチャレンジの中で、成功に至らなかったプロダクトも多くありましたが、その中のひとつの新ラインがブランドを次のステージへと押し上げる転機となりました。2010年から2014年にかけては、ユージン・パークさんが業界の基本を学び、経験を積む期間。そして2016年から2017年にかけて、事業としての重要な転換点となる意思決定が次々と行われ、シャカ・ウエアは本格的な成長軌道に乗り始めたのです。 

「最近、テキサス州ヒューストンに新たな物流拠点を取得・開設しました。現在、私たちはロサンゼルスとヒューストンの2拠点で物流体制を構築しています」

テクノロジーで実現したスケーラビリティ



シャカ・ウエアにとって、テクノロジーを業務に統合したことは、事業成長の大きな転換点となりました。ユージン・パークさんのテクニカルなバックグラウンドを活かし、同社は業務上の非効率を解消するためにオープンソースのERPプラットフォームであるOdooを導入しました。  

「Odooを導入する前は、すべてが手作業でした。在庫管理や業務全体の運用にはQuickBooksやエクセル、紙の書類を使っていて、正直、混乱しており、持続可能とは言い難い状況でした。原材料の仕入れや製造委託もすべて手作業で管理しており、事業の拡大には耐えられない体制でした。既存のシステムでは私たちのニーズに合うものがなかったのです。そこで、私はOdooの導入を検討しはじめました」 

ユージン・パーク
シャカ・ウエアCEO

ユージンさんは、かつて自社専用のERPシステムを自ら開発しようとした経験についてこう振り返ります。「自分の方がいいものを作れると思っていたんです。 でも、私はソフトウェアビジネスの人間ではないので、うまくいきませんでした。」幸いなことに、Odooのオープンなコードベースにより、ユージンさんは必要なカスタム機能を自ら開発・追加し、シャカ・ウエアの業務フローに合わせて柔軟に連携することができました。 「当時、市場に出ていたアプリケーションの中で、自分で機能を開発して追加できるベースを持っていたのはOdooだけでした。それが、Odooに強く惹かれた理由です」

他の選択肢を模索する中で、ユージンさんはSageやNetSuiteといった業界標準のERPシステムを検討しました。しかし、それらはシャカ・ウエアの特有のニーズに対応できないことが分かりました。 

「Sageのような選択肢は常にありましたし、他のいくつかも検討しました。 でも、私たちが本当に求めていたことが実現できるものはなかったんです。業界標準のERPは多くの機能をうたってはいましたが、実際には期待に応えてくれず、しかも高価でした。機能の提案はたくさんあっても、結局はどれも満足のいくものではなかったのです」

ユージン・パーク
シャカ・ウエア CEO

Odoo、事業成長を支えるキーパートナー

ユージン・パークさんは、Odooの導入によって業務全体が大幅に効率化されたと語ります。 経費在庫製造会計などの管理が一元化され、業務の可視性と正確性が飛躍的に向上しました。導入前は、手作業によるデータ集計に多くの時間がかかり、精度にも課題がありましたが、Odooの活用により、信頼性の高いレポートを自動で生成できるようになり、監査法人からの信頼も得られるプロセスが構築されたのです。  

「まさに『天と地の差』です。以前は、注文・返品・不良品の管理や会計システムの対応に、1日の半分を費やしていました。それらをすべてエクセルにまとめるのも、手間がかかって大変だったんです。今ではOdooのおかげで、正確なレポートを簡単に出力できるようになり、 私たちにとって本当に大きな変化となりました。監査法人にもプロセスや自動化の仕組みをしっかりと提示できるので、 数字に対する信頼性も格段に高まりました」

ユージン・パーク
シャカ・ウエアCEO

「以前はすべてのデータを手入力していて、本当に大変でした。今は、ボタン1つで正確な財務レポートを作成できます」

ユージン・パーク
シャカ・ウエアCEO

そして 未来へ。


シャカ・ウエアがさらなる成長を続ける中で、資金提供者を引きつけるうえで重要となる、より強固な財務基盤を構築してきました。ユージンさんは次のように語っています。「彼らが求めているのは、正確な財務情報です。 今ではすべてが自動化されていて、そのおかげでプロセスがより迅速かつスムーズになりました」

シャカ・ウエアは、品質と革新へのこだわりを持つ家族経営の企業として、いまもなお成長を続けています。そしてその歩みは、アーバンファッションの常識を書き換えるというミッションに、今も深く根ざしています。

ユージンさんはこう語ります。 「私たちは、単なるビジネスとしてだけでなく、人々とつながるブランドとして成長してきました。それは、父のビジョン、チームの努力、そしてお客様のサポートによるものです」 

たとえば、バッド・バニー(Bad Bunny)が最近出演した『ジミー・ファロンのトゥナイト・ショー』では、 シャカ・ウエアの「Max Heavyweight オーバーサイズ・ショートスリーブ」を着用し、そのスタイルが大きな注目を集めました。彼以前にもシャカ・ウェアの商品を着用した著名人はいましたが、今回の露出はシャカ・ウエアにとってとりわけ大きな成功をもたらしました。 

シャカ・ウエアの業務改革は、単なる効率化にとどまらず、企業文化や使命感の強化にも大きな影響を与えました。そしてこれからの未来を見据える中で、その成功は「粘り強さ」「柔軟性」、そして「家族の価値観」に根ざした基盤によって、今後も支えられていくことは間違いありません。 

シャカ・ウエアは、イノベーション、コミュニティ、そしてスタイルの象徴として、 その輝かしい歩みにふさわしい明るい未来へと進んでいます。もし、業務の効率化とビジネスのスケールアップを同時に実現できる、柔軟で包括的なソリューションをお探しなら── シャカ・ウエアが選んだように、Odooがその答えです。


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