会社名: アル・マワシ (Al Mawashi)
所在国: アラブ首長国連邦
業種: 製造/保守、食品・飲料(F&B)
主な導入アプリ: 販売、在庫、製造、購買
Odooユーザー数: ‐
Odooカスタマーサクセスマネジャー: サリ・セリン・A・ナゼル(Sali Selin A Nazer)
Odoo導入パートナー: アップスゲート・インフォメーション・テクノロジー(Appsgate Information Technology)
アル・マワシ40年以上にわたり家畜および生鮮肉業界をリードしてきた企業です。 1973年の創業以来、アラブ首長国連邦、 クウェート、南アフリカ、オーストラリアなど、複数の複数の国で事業を展開し、 高品質な赤身肉を安定して供給し続けています。アラブ首長国連邦最大の赤身肉サプライヤーであるアル・マワシが次に目指したのは、業務の近代化と効率化、そしてオペレーション全体の最適化です。その実現に向けて選ばれたのが、Odooでした。
Odoo導入前の課題
Odooを導入する前、アル・マワシは複数の業務上の課題に直面していました:
- データの入力や管理をExcelで手作業で行っていたため、非効率が生じていた
- 調達、屠畜場での作業、在庫状況をリアルタイムで把握できなかった
- 請求書の作成に毎朝4~5時間もかかっていた
- クラウドベースのソリューションがなかったため、新型コロナウイルス感染症拡大時にリモートワークが不可能だった
複数の拠点と複雑な業務プロセスを抱えるアル・マワシにとって、調達、製造、在庫、販売、そして顧客取引をスムーズに管理できる一元管理システムの導入が必要でした。
Odooがアル・マワシの業務をどう変革したか
1. 調達および在庫管理の自動化
アル・マワシは現在、Odooの購買モジュールを活用して、調達業務を効率化しています。 同社は、搬入された家畜、処理済みの在庫、残っている在庫をリアルタイムで追跡しています。また、製造モジュールにより、家畜が処理されるとスムーズに倉庫に移される仕組みが整い、 エラーが発生しやすいExcelシートの使用を廃止することができました。
2. 販売および受注処理スピードの向上
アル・マワシは、Odooの販売、在庫、POSモジュールを統合することで、販売業務を大幅に改善しました:
- 受注は即時に処理され、請求書は自動で印刷・送信されるようになりました
- 注文は倉庫と直接連携しており、迅速な出荷が可能になりました
- 精肉店、ショールーム、レストランに導入されたPOSにより、より正確に売上管理を行えるようになりました
- 移動販売の追跡により、モバイルでの取引も正確に記録されています
3. 請求処理時間を80%短縮
以前は、毎朝の請求書作成に4〜5時間かかっていましたが、Odooの導入により、現在では1時間以内にまで短縮されました。この効率化により、チームは煩雑な事務作業に追われることなく、より重要な業務や戦略的な仕事に集中できるようになりました。
4. リモートワークとクラウドアクセスの実現
新型コロナウイルス感染症拡大時、アル・マワシの従来のソフトウェアでは、業務を行うために従業員が現場に常駐する必要がありました。しかし、クラウドベースのOdooを導入したことで、営業チームはリモートで受注処理が可能となり、 倉庫チームもそれに連携してスムーズに出荷対応を行えるようになりました。
5. 将来に向けた自動化
今後を見据え、アル・マワシはOdooを活用したさらなる業務の自動化に注力しています。 具体的には、次のような取り組みを計画しています:
- Odooカスタマーポータルを通じたセルフサービス注文の導入により、顧客が直接注文できる仕組みを実現
- より多くの業務プロセスを自動化し、業務スピードと正確性の向上を図る
結論:Odooは「完璧な」ソリューション
「Odooを一言で表すと?」という質問に対し、 アル・マワシのオペレーション責任者であるアリ・アフマド・アリ・ファラさんはこう答えました:
「完璧です。」
Odooは、調達から販売、在庫管理、顧客対応に至るまで、あらゆる業務プロセスを最適化する一元管理ソリューションをアル・マワシに提供しました。アル・マワシの事例は、 適切なテクノロジーが、どれほど複雑な業界でも変革をもたらすことができるということを示しています。
アル・マワシのような畜産業、食品・飲料業はもちろん、あるいは高度な業務管理を必要とするあらゆる業界の企業にとって、Odooは、業務の効率化、作業フローの最適化、そして成長の促進に必要なツールを提供し、ビジネス拡大に貢献しています。